FXでポジションを「オーバーウイークしてはいけない理由」を知っていますか？
また、オーバーウイークしても良いケースというのは、あるのでしょうか？
オーバーウイークとは、ポジションを翌週まで持ち越すことです。
金曜日にいくつかのポジションを残して、翌週の月曜日まで持っていることです。
みなさまは、FXのトレードで、ポジションを翌週まで持ち越すことはありますか？
週末を超えてポジションを持っていることは、いくつかのリスクがあります。
それらのリスクの中には、損失が大きくなる危険性の場合があるため、FXにおいては、「ポジションをオーバーウイークしてはいけない」と言われているのです。
もちろんトレードスタイルによってその考え方は変わるのですが、一般的にはデイトレードスタイルのような短期型のトレードではオーバーウイークはNGとされています。
では、ポジションをオーバーウイークすると、どのようなリスクがあるのでしょうか？
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・価格の急激な変動による想定外の大きな損失
月曜日から金曜日までの為替相場は、基本的には連続性があって価格は連続的に動いています。ロスカット注文を確実に入れておけば、損失を想定の範囲内で収めることが可能です。
もちろん、経済指標や突発のニュースなどによる急激な値動きもありますが、ある程度の範囲で損失を抑えることができます。
経済指標による値動きの変動であれば事前に想定できますので、ポジションを決済しておくなどの対策で回避することが可能ですね。
ところが、金曜日から月曜日にかけてポジションを固定されて、値動きも止まった状態になると、どうでしょうか？
土曜日、日曜日にも世界経済は動いています。
政治的な大きな動きやリスクが発生するかもしれません。それによって、為替相場が反応するということは大いにありうることです。
そして、それが月曜日の為替で大幅な値動きになると、ロスカット注文のポイントを超えて大きな損失になることもあり得ます。
逆に自分のポジションのプラスになる方向に動いた場合は、大きな利益になることもあり得ます。
しかし、プラス方向に動くことに期待して、それに賭けるようなことはただのバクチですので、FXのトレードではないですよね？
やはり、リスクを管理するために損失について考えておく必要があるのです。
このように、オーバーウイークのポジションは想定外の大きな損失となることがあります。
特に大きな値動きとならない場合でも、実際の月曜日のチャートを見てみると、窓を開けて始まっていることが多いですね。
そのように、週末の出来事を織り込んで価格が動くことがあるのが月曜日のFX相場の始まりなのです。
・ポジションのコントロールができない
金曜日の市場が終わると、ポジションを減らしたり増やすことは週末にはできません。
自分のポジションがコントロールできない状態になります。
そして、次にポジションを操作できるようになるのは、月曜日の市場の取り引きが始まってからです。
当たり前ですが、土曜日や日曜日には、損切りや利食いができないのです。
ポジションを増やしたり減らしたりすることもできません。
特に損切ができないのはリスクが大きいですよね。
自分のポジションに悪い影響を与えるであろうニュースがあっても、月曜日まで損切りができません。
利食いは先延ばしにしたほうが良い場合もあるので、それほど問題ないのですが、やはり損切りができないのは大きなリスクとなります。
損切りしないまでも、ポジションを減らそうと思っても、週末は、その注文もできないのです。
・心理的な負担の増加
土曜日、日曜日にかけて世界中の為替市場は基本的に休場になります。
しかし、その間も世界経済や政治は動いています。
自分のポジションに悪い影響を与えると思えるようなニュースが出たら、ポジションを持ったままでは落ち着かないですよね。
もし大きなポジションを持っていたら、損失の大きさを考えてしまい、後悔したり眠れなくなる人すら、いるかもしれません。
たとえ悪い結果にならないとしても、良くないことを想像するだけ時間やエネルギーのムダだし、せっかくの週末を楽しく過ごせなくなる可能性もあります。
悪いニュースが出なくてもFXのポジションをずっと気にして過ごすのは、あまりいいことではないですよね？
以上のような理由から、短期型のトレードスタイルの場合はオーバーウイークしないのが基本です。
金曜日に持っているポジションはプラスでもマイナスでも決済することをおススメします。
たとえマイナスが出ているポジションを持っていても、スッパリと損切りして、月曜日にトレードを再開したほうが、精神的にもいいですし、損切りのトレーニングにもなります。
初心者の場合は特に、ポジションを持ち続けたほうが良いと感じても決済しましょう。
そんなときは、月曜日にもう一度相場を見てから判断して、またポジションを持てば良いのです。
相場はずっと続いていて、チャンスは何度でもあるのです。
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では、逆にポジションをオーバーウイークしても問題ない場合とは何でしょうか？
これはトレードスタイルによるのですが、いわゆる長期型のトレードであるスイングトレードやスワップ金利狙いのトレードの場合です。
（スワップ金利狙いのトレード手法には賛否ありますが、そのことについてはここでは省略させていただきます。）
ここでいうスイングトレードとは、数週間から数ヶ月程度の長期ポジション保有を想定したスタイルのことを指しています。
長期のFXのトレードは、エントリーから利食いまたはロスカットまでの期間が長いため、週末ごとにポジションを決済することは想定していません。
FX長期トレードで、わざわざ毎週決済していては、手間やスプレッドコストが掛かってしまうだけですよね？
このような理由から、長期保有のポジションの場合は、オーバーウイークしてもよい場合がある、またはオーバーウイークすることは想定済みということになります。
もちろん、その場合でもリスク管理は必須ですので、ロスカットやポジション量などが管理されていることが前提です。
繰り返しになりますが、FXの短期型トレードスタイルの場合は、オーバーウイークにはリスクがあり危険です。
特に相場の動きが不安定で値動きが激しい時は、より慎重になる必要がありますね。
初心者の方はポジションに執着して長く持ってしまう傾向にありますが、金曜日には決済することを心がけるだけで、少しトレードに変化が見られてくると思います。
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