高金利通貨のトルコリラ(TRY)をスワップ金利狙いで運用中!
その経過をお伝えしていきます。
スワップ金利って何?
ところで、スワップ金利とは何でしょうか?
簡単に説明しますと、2つの通貨の金利差がある場合に、低金利の通貨を売って、高金利の通貨を買うと、その金利差額を利益として受け取ることができる、というものです。
たとえば、「低金利な日本円の売り」と「高金利なトルコリラの買い」の組み合わせで、毎日金利を受け取ることができます。
トルコリラの場合、1万通貨(約31万円)を運用すると、1日あたり約100円の金利を受け取ることができます。(2017年8月の参考金額です。)
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日本は低金利の時代ですので、日本円で銀行や金融機関に貯金していても、ほとんど利子は付きませんよね。
100万円を1年間銀行に貯金しても、100円~200円くらいの利息じゃないでしょうか?
それが、31万円の資金で1日あたり100円の金利が受け取れるとは、驚異的な利回りです。
しかも!FXで運用すればレバレッジが効きますので、数万円の資金でスワップ金利を受け取ることも可能です。(その場合はもちろんリスク管理が必要です。)
高金利通貨のリスクとは?
では、トルコリラのような高金利通貨のスワップ金利狙いでFXのトレードをすることは、リスクは無いのでしょうか?
その答えは、「当然リスクはあります。」
当たり前ですよね?
金利が高くてリスクがなければ、みんなトルコリラで運用するわけです。
リスクが無ければ、私も全力買いしています・・・。
では、そのリスクとは何でしょうか?
高金利通貨のリスクは、通貨の信用力が低いことにあります。
簡単に言うと、通貨の価値が下がってしまう(無くなってしまう)可能性があるということです。
たとえばトルコリラは、31円付近で為替が推移していますが、通貨の価値がなくなれば、これがゼロ円になってしまうかもしれないのです。
1万通貨で運用している場合、31万円が0円になってしまうかもしれない、ということです。
ですので、高金利だからといって安易に運用することは、おススメできません。
なぜトルコリラを運用するのか?
・・・では、なぜ私はトルコリラでの運用を始めたのでしょうか?
その前にまず、スワップ金利狙いのFXトレード自体を否定する意見もあります。
高金利通貨はリスクが大きくて、コツコツと貯めた金利が為替の大きな変動で一発でなくなってしまうこともあり得るからです。
そんなリスクを取るならば、通常のFXトレードをした方が効率が良いだろうということです。
これは確かに、そのとおりです。
それでも私がトルコリラで運用を始めたのは、
①FXトレードというよりも、「外貨預金」の感覚である。
通常のFXトレードではなくて、「別のカテゴリーの投資」のつもりで運用しています。
ただし、せっかくFXのトレード経験があるので、買うタイミングは、長期のチャートを確認してからエントリーします。
②これからトルコリラを運用してみたい人のための実験台となる。
トルコリラで運用してみたいけど、リスクがこわくて始められない・・・。という人のために実験台?になります。
当然トルコリラのスワップ金利運用にはリスクがありますから、大きくマイナスになることもあるかもしれません。
このブログで経過を報告していきますので、それを見届けてから、始めるも良し、やめるも良しです。
→スワップ金利狙いの取引でも、FXの知識や技術があると、非常に有利です。
買うタイミングが分かったり、リスク回避ができるようになりますよ。
こちらのページでFXのトレード技術について書いています。
Dealing FX ~プライスアクショントレードマニュアル~
トルコリラのポジションと損益を公開
通貨ペア:トルコリラ円(TRY/JPY)
売買区分:買
約定数量:10,000
約定レート:31.074
約定日時:2017/08/14
何だかんだ言っておきながら、リスクを抑えて1万通貨の運用からです・・・。
小心者なのでカンベンしてください。
2017/08/23
スワップ金利は9日間で「896円」になりました。
本当に1日あたり100円くらいの金利が受け取れるんです。
ちなみに為替の変動は激しいです。
参考になるかどうかわかりませんが、現在の為替は31.236円です。
ちょっとだけプラスですが、気休めにもなりませんね・・・。
直近の為替チャートは、レンジ相場に見えますが、ずーっと下降トレンドで推移してきたので、これからも下げる可能性はあります。
まったく油断できません。
今後大きく下げる可能性もあると思っていますので、スワップ金利狙いでありながら、ストップロス(損切り)の注文を入れています。
29.074でロスカットとしましたので、その場合2万円の損失です。
2万円分のスワップ金利を貯めるには、6~7か月くらいかかる計算です。
今のところ、リスクの方が大きくて割に合いません・・・。
さて、今後はどうなるのでしょうか?
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2017/09/22
1か月以上が経過して、スワップ金利は38日間で「3,833円」になりました。
為替レートは「32.064円」です。
32円を超えてきたところで、ストップロス(損切り)注文を買い値(31.074)に変更しています。
オーバーウイークのリスクが無ければ、このポジションは安全なポジションとなりました。
現在証拠金が約20万円なので、1か月で約1.5%の利回りです。
様子を見て、ポジションの追加も考えています。
さて、どうなるのでしょうか?
2017/09/25
1万通貨買い増ししました。
売買区分:買
約定数量:10,000
約定レート:31.870
約定日時:2017/09/25
スワップ金利狙いですが、トルコリラはリスクのある通貨なので、2円でロスカットを入れています。
29.870まで下がってきた損切りで、その場合は約2万円の損失となります。
2017/10/09
トルコリラ急落でロスカット!
月曜日の朝にトルコリラが急落しました。
いわゆるギャップオープンで、大きく値を下げています。
私の2つのポジションも、両方ともロスカットとなりました。
(ポジション1)
約定レート:30.663
取引損益:-4,110円
スワップ金利:5,297円
損益:-1,187円
(ポジション2)
約定レート:29.392
取引損益:-24,780円
スワップ金利:1,364円
損益:-23,416円
合計損益:-24,603円
月曜の朝にギャップオープンとなったことと、相場が乱高下していたことで、指値から大きく離れてのロスカットとなっています。
それぞれのポジションで40pipsずつくらいのロスとなっていて、合計で8000円以上の損失が出ています。
スワップ金利だけ見ると、6500円くらいプラスになっていたのに、取引ではマイナス3万円近くになっています。
まさに、高金利通貨のリスクが出た!という感じですね。
大きくマイナスになりました。
しかし!まだまだ終わりませんよ。
日足を見てみると、30円のラインで反発して、長い下ひげを出しています。
と、いうことで今回の取引はロスカットとなりましたが、再度スワップ金利狙いでポジションを持ってみます。
つづきは、こちらです。
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