FXスワップ金利は本当にもうかる?どれくらいの利益が出る?リスクや危険性は?高金利通貨の南アランド、トルコリラ、メキシコペソのメリット・デメリットについて

高金利通貨の「スワップ金利」投資法は、本当にもうかるのでしょうか?

はたして利益が出るのでしょうか?

FXで「高金利通貨」のポジションを保有して、毎日少しずつ金利を得られるのが「スワップ金利」です。

今ならば日本円は金利がほとんどありませんので、日本円を売って高金利通貨を買うことで毎日スワップ金利を受け取ることができますよね。

スワップ金利目的のFX運用では、中長期にポジションを保有して、キャピタルゲイン(値上がり益)よりもインカムゲイン(金利収入)を得るというのが基本的な作戦です。

最近では「トルコリラ」や「メキシコペソ」などの高金利通貨を取り扱うFX業者も増えてきて、スワップ金利の人気が出てきています。

では、本当にスワップ金利狙いのFX運用は、利益が出るのでしょうか?

リスクや危険性はないのでしょうか?

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トルコリラのスワップ金利

最近注目の高金利通貨といえば、トルコリラです。

日本円との通貨ペア「トルコリラ円(TRY/JPY)」のポジションを持てば、毎日金利を得ることができます。

2017年9月の参考為替レート

為替レートは、1トルコリラ=約32円(参考)

トルコリラの為替レートは変動が激しいので、とりあえずの参考値としてください。

通常の取引は1万通貨単位ですので、32円×1万=約32万円が投資額になります。

ところが、FXではレバレッジが効きますので、実際の投資金額(証拠金)は最低15,000円程度あれば、トルコリラを買うことができます。

そして、スワップ金利は「約100円」です。

毎日100円ですよ?

トルコリラ円のポジションを持っているだけで、毎日約100円が入ってくるのです。

証拠金15,000円ならば、ものすごい利回りですよね。

これだけ聞くと、「超ハイリターンな投資法を発見!!」と思いますよね?

ところが、ハイリターンの投資(投機)には、ハイリスクがあるのが当たり前です。

では、高金利通貨のトルコリラのリスクとは何でしょうか?

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トルコリラ円のリスクとは?

高金利通貨のリスクは、通貨の信用力が低いことにあります。

簡単に言うと、通貨の価値が下がってしまう(無くなってしまう)可能性があるということです。

トルコリラ円は2016年には40円以上あったのに、2017年には30円を下回っています。

1年間で25%以上、下落しているんですね。

2010年には60円以上ありましたので、その時と比較すると半分以下になっているわけです。

「こわい・・・」と思いますか?

ところが、スワップ金利を受け取り続けていると、下落分をカバーできたりもするんです。

単純計算で検証してみましょう。

トルコリラ円を7年間持ち続けた場合

・証拠金:60万円(レバレッジ1倍)

・為替レート:60円から30円まで下落したと仮定。

・スワップ金利は「100円/日」で固定とする。

為替の変動による損失

(60-30円)×1万=300,000円のマイナス

スワップ金利による利益

100円×365日×7年=255,500円の利益

この場合は30万円の評価損ですが、約25万円のスワップ金利益が出ていますので、差引きで「5万円の損失で済んでいる」ことになります。

このように「長期に持ち続けるほど、為替レートの下落に耐えられる」というスワップ金利の特長があります。

もっとも資金の効率が良くないことや為替変動リスクを考えて、「スワップ金利」による投資法を否定する人もいます。

個人的には、FXの裁量トレードを取り入れて、リスクを管理しつつスワップ金利を狙っていけば、そこそこ良い投資(投機?)になるんじゃないかな?と思っています。

3つの高金利通貨を実際に運用して、その経過を報告しています。

「トルコリラ円」、「メキシコペソ円」、「南アランド円」

くわしくは、それぞれのページを見てみてください。

果たして利益が出ているのでしょうか?

スワップ金利(TRY/JPY)トルコリラ円のリスクとは?高金利通貨は危険なのか?FXで運用している経過をお伝えします

スワップ金利(MXN/JPY)メキシコペソ円のポジション公開中。高金利通貨のリスクはあるのか?

スワップ金利(ZAR/JPY)南アフリカランド円を長期運用してみた結果・・・。リスクとリターンは?ポジション公開中!経過をお伝えします

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証拠金が少ないことのリスク

これは、高金利通貨だけの運用に限りませんが、証拠金が少ないと、為替レートの下落に耐えられずに、強制決済されてしまうことがあります。

(トルコリラ円の運用の例)

証拠金が15,000円の場合

トルコリラが32円から30.5円に下落した時点で、強制決済されて、証拠金はゼロ円になってしまいます。(実際のFXトレードでは、その前に決済されます。)

少なすぎる証拠金は決済されてしまうリスクがあるのです。

ただし、逆に「15,000円以上は損をしない」という仕組みを使って「損失の限定」に利用することもできます。

その場合、ポジションのオーバーウイークは厳禁です。

追加証拠金が出て、マイナスになってしまう可能性がありますので、ご注意ください。

相場観は私見ですので、投資判断は自己責任でお願いします♪

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