株主優待を始めてみようかな?と思っているあなた!
その前に、株主優待のメリットとデメリットを知っておきたいと思いませんか?
株主優待のメリットとデメリットは色々とあるのですが、ここでは4つのメリットについて書いてみました。
また、必ずしもメリットばかりではありませんので、どんなデメリットがあるか?についても考えてみます。
株主優待は、「株式投資」の投資法の一つです。
そして、株主優待の投資法は、長期投資に向いています。
ということは、長期の時間を使える個人投資家にとっては、有利な部分が多い投資法であると言えますよね。
また、リスクをきちんと理解しておくことで、それに対処することもできますし、いざ株式相場が暴落しても、あわてる必要はありません。
株主優待で利益が得られる「メリット」と、損をするおそれがある「デメリット」をしっかりと理解して、株主優待を始めてみませんか?
スポンサーリンク
株主優待のメリットとは?
株主優待には、「4つのメリット」があります。
1.株主優待を得られる
株主優待投資の一番の目的ですね。
株主優待には色々な種類があって、「自社製品」や「自社サービスの割引券・金券」など各社さまざまな優待品を提供しています。
自社製品とは関係なく「クオカード」とか「お米」を優待品にしている企業もたくさんありますよ。
株主優待が届いたときって、なんだかうれしくなるんですよね。
株主優待を選びながら、どの企業に投資しようかな?って考えるのは、おもしろそうだと思いませんか?
また、自分の好きな商品とか好きな会社があって、その企業が株主優待を提供していたら、なんだか投資したくなりますよね?
ディズニーランドやディズニーシーが好きな人なら、「オリエンタルランドの株主になってみたいなあ」なんて思ったりしませんか?
このように、株主優待には投資を楽しめる要素があるのです。
2.株の値上がり益を得られる
株価が買った価格よりも値上がりすれば、その利益を得られます。
いわゆる「キャピタルゲイン」というやつです。
株式投資の本来の目的は、この「値上がり益」を得ることですよね。
ところが、株主優待の投資の場合は、「値上がり益」を「ついでに狙う」ような感覚で投資する人が多いのです。
株主優待は、基本的には長期投資になりますので、「気が付いたら株価が2倍になってた。」なんてこともよくあることです。
株主優待では、基本的にはコツコツと利益を重ねていきますが、思わぬ大きな利益が出ることもあるのです。
もちろん、値上がりした株式を売ってもいいですし、そのまま持ち続けてもOKです。
3.配当金を得られる
株主優待を提供している企業が、配当を出せば、その配当金も得られます。
配当を出すかどうかは企業が決めますが、赤字決算でない場合は、配当が出ることが多いです。
ただ、業績が良くないときには、配当が無い場合もあります。
「配当」と「株主優待」は、どちらもインカムゲイン(収益の分配)として考えられますので、似ているところがあります。
配当も株主優待も両方いただけると、なんだか得した気分になります。
4.貸株の金利を得られる
証券会社によっては、貸し株サービスを行っているところがあります。
貸し株サービスとは、自分の持っている株式を証券会社に貸し出して、その代わりに金利を受け取るというものです。
株主優待の投資法は長期投資になることが多いので、株式を保有している間は、「貸し株」として、有効に活用することができます。
もっとも、貸し株の金利はとても少ないですが、何も無いよりはいいんじゃないかと思います。
貸し株サービスでは、株主優待の権利日だけは株を貸し出さずに「株主優待」を得られるように設定できるようになっています。
このように株主優待の投資法のメリットとして、「利益を得る方法が4つ」あるんですね。
他にも、株主優待には、こんなメリットもありますよ。
・株式の知識を得るために、必然的に経済に詳しくなる。
・お気に入りの企業を株主として応援できる。
・株主優待を楽しみにできる。
・なんだか「株主」になるってかっこいい・・・。
そして、株主優待の最大のメリットは「長期投資することによって、その効果が大きくなること」だと思っています。
たとえば、株価が値上がりしなくて、ずっと同じ価格だったとしても、株主優待や配当があれば、毎年インカムゲインを利益として積み重ねることができます。
ですので株価が下落しても、その利益でカバーできる可能性もあるのです。
一つの例を考えてみましょう。
(例)株価200円の株を1000株買った場合。(20万円の投資)
株主優待:6,000円分(年間)
配当金:4,000円/年
このような株があったとして、これに投資した場合、年間のインカムゲイン(利益)は10,000円になります。
20万円の投資に対する年間利益の比率は5%です。
単純に、この状態が続くと仮定すると、10年間この株を持ち続ければ、インカムゲインは50%になります。(10万円の利益を獲得)
「本当にこんな株があるの?」と思われるかもしれませんが、実際にもっと条件の良い株もあるんです。
この例の場合では、株価が半分になっても元はとれるという計算になります。
長期投資の効果が出てますよね。
個人投資家の武器とも言える「時間」を最大限に活用できるのも株主優待投資のいいところです。
スポンサーリンク
株主優待のデメリットとは?
株主優待のメリットとして、良いことばかり書いてきましたが、では、デメリットは何でしょうか?
メリットがあれば、当然デメリットもありますので知っておきましょう。
大切なのは、そのデメリットにどう対処すればよいのかを理解しておくことですよね。
・投資した企業の倒産、上場廃止、株価の暴落
投資した企業が倒産した場合、投資した金額を失う(損する)ことになります。
どんなに優良に思える企業でも、株価が暴落したり、倒産したりするリスクはあるのです。
「JAL」とか「東京電力」などが思い浮かびますよね。
まさかあんな大企業が・・・、という例ですね。
・株主優待の改悪や廃止
株主優待の投資法で、ダメージが大きいのが、この「優待の改悪や廃止」です。
「株主優待銘柄」と呼ばれるほど株主優待が有名な銘柄になると、株主優待だけが目的の個人投資家が株を買ったりします。
そのような優待目的の株主に支えられている企業が、株主優待を廃止したり、改悪したりすると、一気に株が売られて、「株価は下がる」「優待はなくなる」のダブルパンチを食らうのです。
また、株主優待の内容が「良すぎる」場合も、注意した方がいいのです。
株主優待は、結局は企業にとっての負担ですから、「良すぎる」ということは、それだけ企業の利益を圧迫しているということです。
そんな株主優待が、いつまでも続くことの方が不自然ですよね?
「廃止されたり、改悪されたりするリスクがあるかもしれない」と考えて、投資の判断をしてください。
デメリットにどう対処するか?
では、株主優待の投資法では、デメリットにどう対処すればよいのでしょうか?
一つは「分散投資」です。
これは、株主優待に限らず、一般的な投資でも良く使われるリスク分散の手法です。
1社に資金を集中して投資するのではなくて、いくつかの企業に分けて投資をする方法です。
もっとも、株主優待の投資法の場合は、色々な企業の優待をもらうことが目的なので、単元数は少なくて多くの企業の株を買うことが多いので、必然的に分散投資になりますよね。
もう一つは、投資した企業の業績や状況を把握しておくことです。
株価が下がったり株主優待が改悪される企業は、何か予兆があるはずです。
それが業績の悪化であれば、分かりやすいですよね。
必ずしも予兆を把握できるとは限りませんが、何かを感じた時には、株式を売るという選択をすることもできます。
少なくとも財務諸表は見ておいた方がいいですね。
このように株主優待には、色々なメリットがありますが、デメリットもあることがお分かりいただけたでしょうか。
株式投資の一つの投資法として、「株主優待」投資は長期投資に向いています。
そして、リスクを理解して対処すればデメリットも少なくすることができます。
なによりも株主優待は「楽しむ」ことができる投資です。
あなたも「株主」になってみませんか?
スポンサーリンク
(こちらのページもどうぞ)
株主優待がまだ来ない?株主優待はいつ届くの?どの時期に送られてくるの?届かなかったらどうする?
株主優待をオークションに出品したり金券ショップに売ってもいいの?株主優待の転売は違法にはならない?
株主優待(2月・8月)イオン(AEON)(8267)株の買い時はいつ?どのタイミングで買えばいいのか?
株主優待(6月・12月)マクドナルド(2702)株の買い時はいつ?どのタイミングで買えばいいの?マックの優待券の価値や有効期限は?